続・鉢植右から3番目


 ぶっすーとしたままで、私はそのまま待っていた。ようやく笑いが収まりつつあった奈緒が、改めて聞いた。

『それでそれで!?漆原の反応はどうよ!!』

 ふん、と私は鼻で笑ってやる。残念でした~。

「彼は普通よ。いつもの無表情で、確認してから淡々と蓋をしめたわ」

 それでも奈緒は満足したようだった。蓋閉めたのね~っ!!ってまたゲラゲラ笑っている。

 私の声は勿論、大声で爆笑している奈緒の声も聞こえているだろうに、ダレ男は平然とした顔で椅子に腰掛けていた。

 ・・・すげーな、おい。話題に出てるのは、君のことなんだよ~?

『あーおかしい!私も話しを聞いた時には固まったけどねえ~。流石でしょ、渡瀬さん。自分が女王様している時に、プレイ道具にご不満があったらしいわ。それで、自分で作ることにしたんだって~!』

 ・・・・・そ、そうなんだ。

 私は呆れて声をなくしてしまった。

 また暫く笑った後で、奈緒が楽しそうに言った。

『折角貰ったけど、妊娠決定ならしばらくは大人しくしなさいよ。でも勝負下着もあるらしいから、それくらいは漆原に披露してやってね~!』

 ――――――――は?勝負下着?

「何?」

『イケイケの下着よ!ちゃんと無駄毛は処理してから穿いてよね!』

 ――――――――何てことを。


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