続・鉢植右から3番目


 漆原大地―――――――住所訂正で再配達されたらしい。

 漆原都―――――――――名前と住所訂正で再再配達されたらしい。

 一緒の日に届いたのは奇跡だな。ほとんど人に結婚したことを伝えてない私は、他人事みたいにそう思った。


 ホテルの会場を借り切って、先生方も呼べるだけは呼んで、79期生皆であつまろうぜ!という内容が、もうちょっと丁寧な日本語で書いてあった。

 夕方から夜だよん。

 2次会はやるなら各自でやってねん。

 子供は連れて来ないでねん。何ならホテル近くの託児所紹介するよん。

 頭の中で、非常に軽い文章に変換されて私の中に染み込んでいく。ほーお、子育て真っ只中なのが普通の年代で、子連れなしは参加者減る原因になるよね、そう思って、問題の日付を確認する。


 開催日は――――――――2週間後。


「は!?」

 思わず叫び声が出た。

 早っ!って、ちょっとこれは近々すぎないかいっ!?社会人なんだから、当たり前だけど皆33歳なんだから、そんな急では誰も集まれないのでは――――――と思ったけど、最初の消印を見て納得した。

 ・・・我が家に届くのが、遅かっただけ、なんだね。

 私のものに至っては再再配達なのだ。色んなところを延々とまわされて、今日辿り着いたのだろう。


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