青い鳥
「ただいま~」

「おかえり。あのね渚」

「なに?」

「中学の時クラスに水澤 博樹君っていたでしょ」

「いたよ、博樹がどうしたの?」

すると母が気まずそうにいった
信じられなかった


私は家を飛び出して燐を追いかけた


博樹中学の時三年間同じクラスで仲が良かった
クラスのムードメーカーでクラスの中心だった
燐は中学の時博樹と同じ部活だった
バスケ部でいつも一緒にいる二人を見ていた

燐に言わなくちゃいけない
私が言わないと
そばにいないと

「燐!」

荒い呼吸をどうにか落ち着かせようとした

「ど、どうしたんだ渚?」

燐に伝えるのが怖かった

「なんで泣いてるんだよ。言ってくれなきゃわかんねぇよ」

「あのね・・・博樹が、博樹が・・・」


状況を察したのか燐は真面目な顔になった

「博樹がどうしたんだ?」

察していたのだろう
燐の目にはうっすら涙が浮かび上がっていた







「博樹が・・・死んだって」










「そうか」



燐は以外にも冷静だった
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