LOVE&SWEET
雅の机に女子が集まりすぎて、あたしの机が見当たらないし…


しょうがなく、輪に入って机を探し、鞄を持って教室を出た。


なによあの輪は…


でもモテルんだから仕方ないか…


「誰がモテルって?」

まさか…
声に出てた!!


「聞こえた?」


「ばっちり」


きゃー恥ずかしいよ~…
あたしは恥ずかしいのを隠して、靴箱へ向かった。


「なぁ…どうせ暇なんだろ?」


は~!!
むかつく…

「暇じゃありません」

立ち止まって雅の方を見ていった。


「ちょっと付き合え」

「ちょ!!離してよ」


はい。あたしは今、雅に手を繋がれ、靴を履き替え、運動場を走っています…


みんなの視線痛い…


雅は何事もないみたいな顔して走ってるし…


ふと横を向くと、
さっきあたしに告ってくれた男の人が、あたしを…??雅を睨んでるし…



あたしは最初、抵抗してたけど、男の人の力に勝てる訳もなく、あきらめた…






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