小さな初恋
大きく二回、

深呼吸をしてから…



俺は話し出した。


「俺な?
最初に葵に会った時…

気取らない…

飾らない…

そんな葵が不思議だった。


普通の女子高生って厚化粧じゃん?」





葵への気持ちは…


今、

俺の知る言葉では表せないくらい…



溢れていた…


「葵は本当にバカで、

3つも年下の俺の喧嘩をかって口喧嘩してさ~…

本当にバカだよ…」





うつむきついでに地面を見た。



小さな花が、

足下に咲いていた…



こんなに綺麗で可愛い花も、

“雑草"と呼ばれ、


抜かれるんだろう…





俺の恋も…


きっと終わってしまうから…










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