小さな初恋
「ウッ…ヒクッ……クッ…」



そのまま健斗くんは、


あたしが泣き止むまでずっと、頭を撫でてくれた。



心地よく…

優しい手…



失恋したばかりなのに、

あたしの鼓動は鳴り続けた…



まるで、

恋をしたみたいに…


ドキドキと、

温かい気持ちになっていた。



それが、

あたしの健斗くんへの片思いの始まりだった。










簡単には両思いになれないと、


皆が言う…



年上なんか好きなったって、

結局は無駄…


分かっているよ?



けどね?


思い続けたら、

叶うんじゃないかって…


夢を見ちゃうんだ…





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