悪魔的に双子。
嫌な感じか…


確かによい感じではないが、常日頃から蓮やら唯流やら真昼やらっていう、性格に難ありのやつらの相手してるから、気がつかなかった。


むしろ菜々乃ちゃんのひたむきな瞳には癒しすら感じる。


フォローするのを忘れて頭の中でそんなことを思っていると、菜々乃ちゃんがものすごい勢いで謝ってきた。


「ご、ごめんなさいっ。そうだよね、失礼だよね、わたし、嫌な感じだったよね」


「ううん、そんなことないよ」


わたしは両手をぶんぶん振って一生懸命否定した。


何故わたしはいつも唯流が無責任に放った言葉の後始末をしているのだろう。


「別に気になることを聞くのは悪いことじゃないよっ。むしろ、唯流の方が嫌なやつでしょ」


むっとした顔をして唯流がこちらを向く。


ええい、知るものか。


「……青のバカ……」


恨めしげな目で見てくる。


「……女の子も大変だね」


気がきいているのかきいていないのかいまいち分からないことを言って、田城が微笑んだ。





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