Many☆Love
一番のろのろ着替えた私。
急がなきゃ!!!
砂浜へ向かうとみんな勢ぞろい。
あひゃ………。
こりゃ完全に私アウェイだ…………。
みんな水着 着こなしすぎ!
鍛えぬかれたボディに文句なく割れた腹筋。
センスのいい水着を着た男子。
どんなにダサい水着もいい感じに着こなしちゃうくらい!!
女子は、それぞれ可愛らしい水着を着ている。
ナイスバディ過ぎでしょ。みなさん。
とりあえず、暑いし海入ろう的なノリになって、浮き輪を膨らます。
「ひゃっほぉぉおう!!!!」
はしゃぎまくり。
海水の透明度も全然違うし、外が暑いからか水中はひんやり気持ちいい。
「うわぁ~。極楽ぅ!!」
浮き輪で浮いているから、楽!
「ぷはっっ」
潜っていたのか田中くんが顔を出す。
私は一瞬、呼吸の仕方を忘れてしまった。
あまりにもきれいだったから。
きらきら水しぶきが飛んで、髪の毛をかき上げる仕草に心臓が高鳴った。
やばっ……////
顔が熱を持つ。
この熱さは暑い沖縄のせいかな………?
それとも…………。
「どうした?」
気づいたら、田中くんが目の前にいた。
「ふぇぇええっっ!!!!」
なんとも間抜けだ。
動揺を隠し切れない私。
「めっちゃ顔赤いぞ」
「そそ、そんなことないよ」
必死にごまかす私。
「熱、あるんじゃね?」
そう言うと、私のおでこに田中くんが自分のおでこを当てた。
ドキドキドキドキドキ………………。
一気に早くなる鼓動。
近すぎませんか?
心臓がおかしくなりそう。
その後、私のほっぺたを両手で包んだ。