False Love
こいつ、ほんまあかん。
ぶっ飛ばしたい。
ももちゃんも笑ってるし…
「ゆうくんおもしろい!
ちょっとお手洗い借りるね!」
「おー」
おもしろくないわっ!
ほんま、シャレにならん。
「ちょっと、かずくん」
「なんや?」
ももちゃんが
トイレいってから
ゆうが小声で話しかけてきた。
「かずくん、ももちゃんのこと
好きなんやろ?」
「な、何ゆうてんねん」
「いや、わかりやすいし。
でもやめといた方がよくない?」
「は?何でやねん」
「いや、俺の直感やけど。」
「お前…」
絶対そうや。
ゆうが考えてることなんか
すぐわかる。
「ももちゃん狙ってるやろ」
「・・・バレた?」
「帰れ」
やっぱりそうやんけ。
ゆうなんかに譲ってたまるか。