False Love





「でも、もうそうまくんとは
心のどっかでもう無理かなって。
だからかずくんを…
好きになりたくて付き合った」





そうまが無理やから俺?




そんなにずっと好きやった人を
忘れるわけないやん。






「ははっ、ほんま
何してんねやろな俺。
いややったやろ?
好きでもないやつと一緒に過ごすの」



「違うって!」



「ももが好きって言わへん理由も
わかったわ今。俺に抱かれながら
そうまのことでも考えてた?」



「違…っ」




「ごめんな、気づかんくて。
1年3ヶ月、楽しかった。
俺の世話してくれてありがとうな」



「……っ」







泣きたいのは俺や。
本気で結婚考えて
1人で舞い上がって
1年3ヶ月も付き合って。




よりによってそうまや。
別にそうまは悪くない。




だからそうまを責めるつもりも
なんか言うつもりもない。






ただ自分が惨めなだけ。








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