《改稿中》V系霊媒師「咲邪」†SAKUYA†《改稿中》
「コン吉。貴方もいちいち突っ掛かるから皆に面白がって弄られるのよ。

 今回は暫く休んでいていいわ? その間にゼロを交えたみんなで調査するから。解った?」


「ああ霊媒師、そんな乱暴に扱うな。壊れてしまうではないか……儂はな。この馬鹿犬の為だけに降霊されるというのはどうも……アダダダ」


 逆さにしたまま、あろうことかテディベアの股を裂いている。


「まだ文句があるのっ? 本気で裂くわよっ!」


「解った解った。お前が強いのは解ったから……ああ、大変な目に遭った」


 股を押さえてふらついているテディベアは、苦笑いで咲邪を見上げる。どうやら不知火は咲邪に頭が上がらないようだ。



〇※○※○※



 ここは件クダンの配送センター。前田を抱きかかえた同僚が大声で指示を飛ばしていた。


「大丈夫か? おい、救急車だ! お前は警察にっ!」


 自分の車に向かってふらふらと歩いていた前田は、まるで何かに吸い寄せられるかのように車道へ飛び出し、通り掛かった軽乗用車に跳ねられたのだ。



 ウウゥウ〜 ピーポーピーポー



───────



「いや、本当に良かったよ。俺、お前が死んじまったかと思った」


 跳ねられた衝撃で3m程宙を舞った彼は運良く足から着地し、脳や内臓にはまったく傷を負っていなかった。


「良くはないさ。足は折れるわ指は曲がるわで、暫く入院だってよ」


 配送センターの前面は見通しの良い直線道路だったので、前田を跳ねた車もかなりのスピードで走っていた。


「普通ならあそこで脳挫傷でもしてオダブツだぜ?」


 けれども前田の身体は上手いこと弧を描いて着地し、交通量の多い道だったにも関わらず偶然後続車が来なかったのだ。


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