スイート・プロポーズ

それに、夏目は自分と同じだけの気持ちを、円花に求めていないだろう。

今、円花が出すべきなのは、そういう答えではない。


夏目 優志―――自分の上司を、ひとりの男として見れるか否か、ということだ。


円花は瞼を閉じて、波の音に耳を傾ける。

明日も早い。

考えるのはやめて、今夜は静かに眠ろう。


「おやすみなさい・・・・・・」


ぽつりと呟き、円花は波の音を子守唄に、深い眠りへと落ちていった。


< 119 / 294 >

この作品をシェア

pagetop