スイート・プロポーズ

でも、まだ一週間だ。

急激な変化なんて、そうそう訪れるものじゃない。


「人の恋路に、首突っ込む趣味はないけどさ」


美琴は多分、心配して言っているのだろう。

けれど、深いところまで入り込んで、ふたりの仲を引っ掻き回したいわけじゃない。

円花は苦笑して、食後のコーヒーを味わう。


「ねぇ、部長にプレゼント贈るとしたら、何がいいと思う?」

「プレゼント? う〜ん・・・・・・なんだろう? 実用的なものがいいような気がするけど、どうして?」

「誕生日プレゼントもらったから、部長の誕生日にも用意しなきゃと思って」


毎年、広報部一同と称して、誕生日プレゼントを贈っている。

けれど、今年はそういうわけにもいかなくなった。


「なるほど。でも、夏目部長の誕生日、9月でしょ? 性急すぎない?」


< 156 / 294 >

この作品をシェア

pagetop