スイート・プロポーズ
そんな美琴に、自分は何を言うべきなのか。
それがわからなくて、友達の力になれない自分が情けない。
「あ、言い忘れてたんだけど」
「何?」
「勝負下着、冗談じゃないから」
アイスコーヒーを、また吹き出しそうになった。
「か、考えとく・・・・・・」
円花は苦笑いを浮かべながら、アイスコーヒーを飲み干した。
―――・・・・・・。
翌日、夏の空はどこまでも高く、白い入道雲が遠くの空まで広がっていた。
この時期は、日焼け止めが欠かせない。
円花は約束の時間より少しだけ早く、夏目の自宅マンションへやって来ていた。