恋結び【弐】
序章





気付けばいつも彼女を想い出して、



裂けそうなくらい痛む胸を押さえていた。



あの時



手放さなかったら


振り向かせていたら


ワガママを言っていれば



後からそう思い起こす自分が情けなかった。



痛かった。

苦しかった。

辛かった。







そう――――











君に出逢うまでは。











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