隣のアイツはあまあま狼!

*後悔~心愛side~




土曜日



わたしだって行きたくないけど



約束を破る事はしたくないんだよね



というわけで約束の場所まで来ちゃいましたとも



朝なんかバイト行く準備してる翔にどこ行くんだ?なんて質問されたもんだからヒヤヒヤだったし



「遅い」



あれ、この声って岡野くん?



後ろを向くと学校での岡野くんとはまるで別人のような人が立っていた



「んだよ」



メガネかけてなくてそのぶん切れ長の目がハッキリ見える



それと軽くワックスで整えられた髪



どこからどう見ても岡野大和じゃない人がここにいる



「チャラい・・・」



「こっちが本物の俺だし
学校以外であんなダッセーかっこできるかっての」



口調まで違う



「今日は楽しませてくれよ心愛?」



フッと笑ってわたしを覗いてくる



「翔のほうがかっこいいし!!」



「金浦なんてどうでもいい
今日だけあれば十分だ」



また言ってらっしゃる



意味不明なこと



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