美男子悪魔のスイートな罠






――――パンッ






ダランと垂れた自分の腕が、痛い





違う、痛いのは腕じゃない





心だ、心が痛い






気づいたときにはもう頬を叩いていて







「……最低」






赤くなった王子様の頬を睨みつけた






王子様の瞳はたまらなく冷たい






涙は今にもこぼれそうだ




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