陽だまりに猫
『——る、…はる…』
「…、!」
はっと記憶の海から意識を戻して
顔を上げると
「り…お…」
『うん』
少し心配そうな表情で小首をかしげる
莉央がいた。
今のは、素直に驚いた。
周りを見渡すとそこは見慣れた寝室。
そっか…。
もう朝で、ここはベットの上で。
さっきまで側に感じていた彼の体温は
どこにもなくて———…。
「私、ぼーっとしてた…?」
『うん、何回か呼んだのに反応なかったから目開けて寝てるのかと思った』
「そんな器用なこと、できないよ」
私はちゃんと、笑えていますか?