ガラスの靴をもう一度


「あっ、社長!」

川上くんは元気良く声をかけると、雅貴に挨拶をしている。

そして私はというと、青ざめてしまっていた。

まさか、聞かれた?

「ああ、川上くんか。今日からだよな?期待してるから、頑張って」

「はい!ありがとうございます!」

川上くんが頭を下げている間、雅貴は私に鬼の形相を向けた。

そして崇史さんは、頭が痛いという風に、半ば呆れ気味に首を横に振っている。

ヤバイ…。

ヤバすぎる、この状況…。

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