ガラスの靴をもう一度
「未だに信じられないなぁ。まさか、花ちゃんと社長が恋人同士だったなんて」
「ハハハ。私も信じられないくらいなんで」
苦笑いした私に、原田さんも笑った。
私がニューヨークへ来てから3ヶ月後、原田さんもこっちへやって来て、崇史さんと結婚をした。
「それより、原田さんはどうなんですか?新婚生活は?」
「え~?そりゃラブラブよ」
顔を赤らめ、原田さんは照れ臭そうに言った。
と、その時、
「花嫁さんが、こんな所で油売ってるから、花婿さんは探しまわってたぞ?」
崇史さんがやって来た。
「いけない。すっかり話し込んじゃった」
何せ、同じニューヨークにいても、原田さんとはなかなか会えない。
久しぶりの再会で、話に花が咲きまくっていたのだ。
「おいおい。こんな所へいたのかよ。心配させるなって」
そして、後に続く様に、薄いグレーのスーツに身を包んだ雅貴が、呆れた顔で駆け寄って来た。