Kiss Kiss Kiss

「好きな人の抱えてる
苦しみや悲しみを受け止められるくらい
大人にならなきゃ…私たちは
何も始まらない……。
ただあがいてるだけで
気持ちを押し付けてるだけで……
何も伝わらない………。」


悲しくなって涙がこぼれた。

「は？おまえ何泣いてんの？」

司が慌ててる。


「だって…あんたと私同じなんだもん。
情けなくなってきた……。」

「おい　何言ってんだよ……。」

「情けないよ…ほんと・・・
若さだけで通用する強引さって……。」

「おまえ……
まさか……」


司の言葉に我に返った。

「まさか………」

ヤバい……
思わず余計なことを言ってしまった。

「俺のこと好きなの？」


茫然と司を見てしまった。

「ば・・・バカじゃないの！！
だからあんたは　ダメなんだって……。」

思わずため息をついてしまった。


「冗談だ　バカ
俺だっておまえみたいな女に興味ねーよ。」


司が笑って
私も涙を拭いて笑った。

「おまえ　マジ　ムカつく……。」
司が笑顔になって　ホッとした。

「成長しなよ。司くん……。」

クッションが私の顔にヒットした。