初恋
沙奈ちゃんは今、
どんな事を考えて、
どんな事をしているんだろうか。
会えないわけではないのに、
どうして俺は会いに行かない?
こんなに会いてぇって思ってるのに・・・
『悼矢さん・・・』
「えっ・・・?」
一瞬、聴こえるか聴こえないかぐらいの声で
名前を呼ばれた気がした。
後ろを振り向いても誰もいない。
誰、だ・・・?
悲しそうだった。
苦しそうだった。
助けを求めている声だった。
その声は、俺の胸に強くのしかかった。