初恋
「何か目ぇ覚めちゃってさ・・・沙奈ちゃんも?」
「まぁ、はい・・・」
こんな朝早く、
しかも一番初めに会ったのが悼矢さんだなんて・・・!
あたしの心臓はトクンと高鳴る。
「これから朝飯の支度?」
「えっと・・・もう少ししたら・・・
まだ起床時間ではないので・・・」
「そっか。
でも、起床時間まで結構時間あるな。笑」
起床時間は5時45分。
あたしと渡邊先輩は朝ごはんの支度、
悼矢さんたちは朝練が6時から始まる。
時計の針を見るとまだ5時5分前を指していた。
あたし達は顔を見合わせて笑う。
「な、どうせだし、起床時間まで一緒に話そうぜ?
早起きして暇だし」
「え・・・?」
「この時間帯だと外は涼しいし、外のベンチ行こ」
悼矢さんはあたしに笑いかけて洗面所から出ていく。
あたしはそれにつられて、悼矢さんの後を追う。
合宿所から出ると、
夏の暑さを全く感じさせない位涼しかった。
「あの!悼矢さんは何でこんな時間に目が覚めたんですか!?」
「俺?俺ねー、裕大の寝像の悪さで起きちまったの。
あと周りの奴の鼾とか・・・」
肩を竦めてあたしにそう話す。