愛よりも深すぎて

受験まで

木崎は部活を引退した。

木崎がいない部活。
静かだがなんだか淋しい。

人一倍うるさい子だったし
はしゃぎすぎて俺に怒られることも多々あった。

だが、それがなくなると淋しいもんだ。

引退した後、下級生の口から木崎の名前が出ることも多々あった。
『木崎先輩いればなぁ。』
そんなことを聞くたび
あの子は慕われていたのだと。
なぜか俺が嬉しくなった。
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