とっておきの恋
「エリ!」
カオリンがあたしの頭をくしゃくしゃに撫でる。
「何も今すぐ行こうってわけじゃないの。高校を卒業したら、だから」
カオリンの白い歯がまぶしい。
歯並びのよいきれいな歯。
口の中まで整っているんだ、なんてまたぼんやり思う。
「なんだか、カオリンが遠くに感じるよ。ちゃんと夢を持っているし、しかもそんな遠くに行っちゃうなんて…」
それ以上しゃべれなくなった。
言葉がうまく変換できなくて、あたしは黙ってしまった。
「や、やだ。エリったら泣いてるの?」
カオリンは目を丸くして大声をあげる。
まさかあたしが泣くなんて思ってもなかったのだろう。
当然だよ。
当の本人だって、なんで泣いているのかすらよくわかってないんだからさ。
カオリンがあたしの頭をくしゃくしゃに撫でる。
「何も今すぐ行こうってわけじゃないの。高校を卒業したら、だから」
カオリンの白い歯がまぶしい。
歯並びのよいきれいな歯。
口の中まで整っているんだ、なんてまたぼんやり思う。
「なんだか、カオリンが遠くに感じるよ。ちゃんと夢を持っているし、しかもそんな遠くに行っちゃうなんて…」
それ以上しゃべれなくなった。
言葉がうまく変換できなくて、あたしは黙ってしまった。
「や、やだ。エリったら泣いてるの?」
カオリンは目を丸くして大声をあげる。
まさかあたしが泣くなんて思ってもなかったのだろう。
当然だよ。
当の本人だって、なんで泣いているのかすらよくわかってないんだからさ。