小さな小さな恋物語

*3

-佑希-



「えっ?」


教室に入ろうとしていた智流君が驚いた顔をしてこちらを振り向いた。



そして、


「どうしたの?」


慌ててあたしに駆け寄ってくれた。


なんで智流君はこんなにも優しいんだろう?


あたし、智流君と一緒にいたいよ。

離れるなんて考えたくない。


そう思って、あたしは智流君の前で本音を言ってしまったんだ。



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