小さな小さな恋物語
「じゃあ『キーンコーンカーンコーン』」


亜依が言おうとした時、ちょうどチャイムが鳴った。



たっ、助かった。


「チャイムが鳴ったからあたしは戻るね」


あたしは亜依にそう告げ急いで席に戻った。


「ちょっと!佑希!?」


亜依は怒鳴っていたけどあたしは無視をした。


亜依、ごめんね。
あのことは話したくないんだもん。



あれ?
でも、なんで智流君には話そうって思ったんだろう?


そんなことを今頃考えたのだった。



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