小さな小さな恋物語
「まずくない! その…これからも呼び捨てで呼んでほしいな。
智流君に呼ばれた時は嬉しかったから…」


慌てていってるんだけど、どこか恥ずかしそうに話していて可愛かった。


「わかった。それじゃあ、これからも佑希って呼ぶな。
佑希も俺のことを呼び捨てにしていいからな?」


顔を覗きこむように言うと、コクンと頷きながら、


「さ…とる」


小さな声で恥ずかしそうに俺の名前を呼んだ。


うっわ! 超かわええ。

抱きしめてぇ。



「そんな出入口付近でいちゃついてないで席につきなさい」


いつの間にか、来ていた朝倉先生に言われ俺と佑希は席に着いた。



席に着いた時に周りからヒューヒューっと、はやしたてる声があった。



お前らは小学生のガキかっ!



そんなこんなで中学生生活がスタートした。




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