小さな小さな恋物語
その夜の夕食。


あたしは家族団欒を楽しんでいた。


もう、みんなが食べ終わるって時にお父さんが深刻そうな顔をする。


その顔なままで口を開いた。


「あのな。急な話で悪いのだが…」


そう言って言葉を一度止める。


その間に辺りを見渡すとお母さんもお兄ちゃんも真剣な顔をしていた。



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