小さな小さな恋物語
#1-3 気付く者 気付かぬ者

*1

-智流-



チュンチュン


俺は鳥の声で目を覚ました。



結局、昨日は一睡も出来なかった。


寝ようとはした。寝ようとは。


だけど、寝ようとすると佑希ちゃんの顔を思い出してしまい、寝ようにも寝れなかった。



「智流ー。朝だから起きなさい」


リビングから母さんの声がする。


俺は適当に返事した後に準備をし、ランドセルを持ってリビングへと向かった。



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