君色【完】







「そんときは手加減しねーから」

「......」

「じゃぁな」


そういって、俺は安藤の目の前から姿を消した。



......絵梨を苦しめるな。

本当はもう、指1本触れさせたくない。
少しでもアイツを、絵梨の視界に入れたくない。

異常なほどの独占欲だが、それは安藤 颯太だから。




「.........っ」





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