君色【完】








「......ぁ...」

「...え?」



かすかに聞こえた誰かの声。

......誰......?



ここにいるのは、あたしと眠ったままの颯太だけ。
風の音でも、物音でもなく、ちゃんと人の声だった。

...ってことは?



そんな考えを、1秒もかからないぐらいで考えて
目線をベッドにやった。





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