幼なじみと一途な恋愛



「じゃあ、家だったらいいの?」


いいって訳じゃねぇけど……。


「どうせ無理って言っても抱きつかれるなら、家の時の方がましだ」


「じゃあ今日いっぱい抱きつくー!」



は!?



「抱きついていいとは言ってねぇよ」


「だって今家でならいいって言った!」


「家の方がマシだって言っただけだ」




こいつは自分の都合のいい方にしか解釈しないから困る。



「でも抱きつくもんね!」


まりあはそう言い切ると走って教室に戻って行った。



今日は家に鍵かけとくかな。


……意味ないか、母さんが開けるだろうから。



どうしたって、俺はまりあから逃げられないんだ。



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