二人で一人
タイトル未編集
ぷろろーぐ☆

とある雪の降る町の一角

僕、長宮 遥希と、弟の長宮 柾

「なぁ、兄貴?」

「どうしたの?柾?」

いつもと全く変わらないとてもありきたりで、極々普通の兄弟の、
極々普通な会話が今日も…始まる…

自分の弟にとてつもない秘めた力が眠っているとも知らずに……僕は、柾の問いかけに答えた。

「あのさ?何か俺らずっと二人っきりでおんなじ場所に住んでるじゃん?」

そう。僕らは二人っきり10年くらいずっと


3年前に父さんはが他界。
母さんはすぐに僕らを捨てた。


だから僕らは二人っきり

「だから俺らの新しい家を見つけにいこうと思って。兄貴も欲しいだろ?」

「欲しいね~」

「てことだ。俺廃墟探してくるぜ!」

「いってら~(*´ω`)ノシ」

そう軽く述べ、柾を見送って、僕は柾が帰ってくるまでに何個雪ウサギが作れるか、チャレンジすることにした。










柾がどんな姿で帰ってくるか
この頃の僕は何も知らなかった。
そう、何も…………
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