恋するplants


 「よも兄は俺に隠してることないよな?」


 と質問した。


 よもぎさんは困ったように目を泳がせて、何が?と聞き返した。、


 「よもぎが柏に隠し事するわけないだろ?」


 檜さんがフォローに入ると、柏は納得したのかだったらいいけど・・・とぶつぶつ小言を言った。


 気まずい思いで3人を見ていた私に気付いたのか、よもぎさんは立ち上がると、


 「これから、夕飯作るけど、ちえりちゃんも食べていく?」


 と私に訊いてきた。


 ・・・い・・・今、ちえりちゃんって・・・?よもぎさんが私の名前を呼んでくれました。


 嬉しすぎる!!


 しかも、よもぎさんの手料理???マジすか????


 「いいんですか?夕飯ご馳走になっちゃって・・・」


 「檜も食べるから3人分も4人分も変わらないよ」


 「ちえりちゃん、よもぎ、こんなぼぉ~とした顔して料理は上手いから、食べとくべきだよ!」


 檜さんの言葉もあって、私はよもぎさんの好意を受けることにした。

 
「ちょっと、お母さんに電話します」


 リビングを出て、玄関のところでお母さんに連絡する。

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