恋するplants

放課後



  目覚めると、蓮の寝顔が隣にあった。


 腕枕、疲れるだろうな、首の下の蓮の腕を解いたら、蓮が寝ぼけながらぎゅっと抱きしめてきた。


 「ごめん、起こしちゃった?」


 「ん・・・眠い」


 蓮は私の頭に顎を乗せた。


 蓮の直接触れる体温が心地いい。


 「今日はずっとくっついて寝てようよ。外は寒いし、冬休みだし・・・」


 蓮はふわっとあくびをした。


 無防備な姿もいとおしいなと思う。


 蓮の首筋にそっとキスをした。


 たばこと香水の匂い。


 蓮の匂い。


 私の好きな匂い。


 頭を上げ、蓮の唇にキスをした。


 ふっとにやける蓮に胸がきゅんとなる。


 大好きな蓮に包まれて、私は心地よい眠りについた。





     (恋するピオニー おしまい)


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