桜色、
そんなある日の事。


翔の様子がおかしいのに気づいた。

「どうかしたの・・?」


その瞬間、あたしは耳を疑った。

「彼女、できたんだ。」


え・・・?

何それ・・・



あたし、失恋しちゃったんだね?


今まで本気の恋なんてした事なくて。

初恋だったから、よけいに哀しかった。


精一杯の笑顔。

「よかったね、翔★」

「あぁ、それと、実はさあ・・・」


少しの沈黙の後、翔が口を開いた。


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