ヲタ恋 ~ヲタクに恋した少年の物語~
俺のその疑問は
他のみんなもおなじらしい

「じゃあ自己紹介して」

『はーい。
 はじめまして 上谷優希【カミヤユウキ】と言います
 一応、女です。よろしく!』


・・・今なんて言った?


女だって!? マジかよ・・・
男にしかみえねぇ

「じゃあ、あいている席に座って。」

ソイツ、上谷優希は、一番廊下側の席に座った
 

先生の話なんて一言も聞かず、
俺は、上谷の方を向いていた




目が合った

やべ、と思ったそのとき
上谷が



にこっ


最高の笑顔でこっちに笑いかけてくれた
やばい、やばい、やばい、やばい、やばい

めちゃくちゃカワイイ
今まで見てきたどんな女よりも
どんなに着飾った女よりも

カワイイ

こいつを俺の女にしたい

そう思ったのはこれがはじめてだ


けど俺は知らなかった
この片思いを実らせるのが

どれほど難しいかを





 

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