S系少女
そして次の時間



私は、皆の前でスピーチをしました。



着飾ることなく


そう、いつも通りに。



「正反対かよ(白井)」


「てか誰?!(1-B 一同)」



…いつも通りに。




───すごく緊張してしまいました。



でも何とか言い切れて、生徒会長さんとも誓いの握手を交わしました。



…正直、何を誓う握手か分かりませんでした。



その後テストの順位が発表され、中学からの順位が下がることがなくて安心しました。



昔から覚えることは好きだったので、次は満点を狙いますよーっ!



…とりあえずお母さんに報告を…


あ、その前にお祖父様にメールをしましょう。



仕事上、携帯を持っているお祖父様。


私のことを一番に考えてくれている、優しくて頼れる家族なんです。



───モ・リ・ニャニャニャコッ♪



「あ、お祖父様から返信メールが。」


「えっ待って待って法華!…今の奇妙な呪文は何?!」



「梨世ちゃん、呪文じゃないですよー。素敵な着ボイスですよ!メールのお知らせです♪」



…あれ?私より詳しいはずの梨世ちゃんが、森ニャコ会員サイトの限定着ボイスを知らないなんて…


もしかして私、梨世ちゃんに並べるレベルに達したのでしょうか…?!



「そう…もしかして皆それ?」



「はい♪着信は“モ・リ・モリニャコッ…ニャーッ♪”の繰り返しです」



「あはは、そう…でも私の時は最近のにしてね♪」


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