ロミ×ジュリみたいな
振り向いた男性がこちらへと近づいてきて、わたしの顔を覗き込んで笑った。


「最初はウサギかと思ったけど…ただちびっ子な

ガキんちょ、お嬢ちゃんか…大丈夫か?」


『ウサギ…はともかく!!ガキんちょは失礼です!!
訂正してください!!わたしはこれでも立派なレデーです!!』


確かに身長は平均身長より小さくて、顔も童顔ってよく言われるけど、
嫌だった。

ママ様のように綺麗な女性になりたくて、なりたくて…

似合わないとは分かっているけれど、白いふわふわのワンピースを着ている。

この森の中では似合わないかもしれない…サルとか、イノシシいるし…


「はははッ…悪ィな!!
レデーでしたか!?真っ白なウサギみたいなレデーだな」


頭に手を置いてワシャワシャと髪を乱すこの男。

どうしてくれようか!?




< 7 / 25 >

この作品をシェア

pagetop