初恋の続きをもう一度【完】
「はい、手当完了です!!」
笑顔で先輩に言った。
「おぉ、ありがと。
一ノ宮さんって優しいね。
今日は新しい一面が見れてよかったよ。
じゃ、俺戻るわ。」
「はい。
お大事に」
ちょっぴり切ないな。
先輩がドアの前で足を止めた。
「一ノ宮さんって、意外とMなんだってことが分かってよかったよ」
振り返って、ニヤっと笑みを浮かべる先輩。
「も、意地悪!!」
不貞腐れて言う私に手を振って、涼晴先輩は戻っていった。
Mなんだね、ってサイテー。
でも、そんな先輩が私は好き。
先輩が戻って数分後、保健の先生が戻って来て私は教室に戻った。