君の隣(短編)

3日前。

朝、学校に行った。

授業を受けた、友達とおしゃべりをした。

掃除をして、帰って。

自分の記憶に不信感を感じた。

帰り道コンビニ行った後の記憶がないから。

なぜ。と考えた。

そうだ、そうだ。自分は狙われていた。

何に?

前から、感じていた。自分の背後に誰かがいる感覚。

そいつは、誰だ。

誰だ誰だと頭をフル回転させる。

分からない、分からない、分からない!!

そいつは、私の知り合いでもないくて身内でもない。

だとしたら、ストーカーだ。

自分は狙われていた。

そいつに閉じ込められていたんだ。

嫌だ、嫌だ。と恐怖が身体を支配する。

どうすればいい。

足だけだ、足だけ何かに繋がれている。

それを外せばいい。外したら急いで逃げれば大丈夫。

大丈夫、大丈夫と言い聞かした。

意味がないって分かっていても何かにすがっていないと気がおかしくなりそうだから。

「嫌・・・誰か・・」

やっと出た声、震えているけどちゃんと聞こえる。

「この、外れろ!くっそ・・・!」

がちゃがちゃとうるさい音が部屋に響き渡る。
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