君の隣(短編)
「今日午後未明、南区の倉庫で女の子の脚とみられるものが発見されました。警察は殺人事件として捜査する模様です。」
テレビの電源を落とす。
「ユナ、僕たちの愛の行為を殺人事件だって。失礼だな。」
何も話さない彼女。
「ユナ。僕は君が喋らなくてもいいんだ。君がそばにいてくれるなら。」
男は高らかに笑いながらそして泣きながら
二度と喋らない彼女の事抱きしめながら
呟いた。
「愛してる」と。
END