王子様は婚約者


「早く放してっ!」




あたしは雅の手を振り払った。




スルッ…




「ちょっと…」





振り払われたほうの手で雅があたしの三つ編みをほどいた。





「なにすんの…?」




「眼鏡とれ。」

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