あなたのギャップにやられています
「俺、冴子と一緒に仕事したいんだ。冴子がいないと、アイデアも浮かばない」

「雅斗?」


そんなことを言ってもらえると、嬉しくてたまらない。
特に役に立っていると思えなかった私が、少しでも彼の手伝いができているのだとしたら。


「本当はバラしたくて仕方ないけど……」

「私、できればデザイン部で雅斗の仕事を手伝いたい」

「うん」


彼がデザイン部で輝けるなら、その裏方で頑張りたい。
彼の作品が好きだから。


「残念だけど、家でイチャイチャできるからいいや」

「え、イチャイチャって……」

「こういうこと」


雅斗はそう言うと、不意に私を抱き寄せて優しいキスを落とした。


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