あなたのギャップにやられています

雅斗の言葉はもう採用決定という前提だけど、それは私も同じ気持ち。
今回のものは、自主的にハードルを上げ、それ故ふたりでかなり残業を重ねて、一切の妥協もせず仕上げたもので、自信がある。


深谷さんはダメなものはダメとはっきり言う厳しい人だけれど、初めてデザインを見せたとき、小さくうなずいていたから。

あとは、あちらの会社の会議でどうなるか……というところで。



パソコン作業をしながら、なんとなく気もそぞろだった。
そわそわして落ち着かない。

時計が13時を指す頃、私と雅斗のデスクの中間にある電話が突然鳴って、ビクッと震える。


「はい。イーイマージュ、デザイン部木崎です」


私が慌てて電話をとると、雅斗もハッとした顔をした。

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