あなたのギャップにやられています
「コストを減らせば文句ないんですよね。それならなんとかします」
雅斗が一瞬ハッとした顔で私を見つめたけれど……。
「木崎のデザインはそのままで、必ず」
私はこの作品に惚れている。
絶対にボツになんてさせない。
それに、守られてばかりはイヤだ。
私だって、雅斗を守りたい。
本当はできる自信なんて少しもない。
だけど今は、絶対にやってみせるという強い気持ちで突き進むしかなかった。
「ふーん。あんたがねぇ」
明らかに私をバカにした顔をされたけれど、なめんなよ、このヘビ男!
鼻息粗めにヘビ男をにらんだけれど、部長という権力には敵わないらしい。
全く動じないヘビ男は、私をギロリとにらみ返した。
ただ、デザイン部の戸塚部長が私たちの様子を腕組しながらずっと眺めているのだけが印象に残った。