あなたのギャップにやられています
雅斗が立体的に見せたくて苦労していたのを知っていたから提案したのだけれど、彼に受け入れられなかったら、と少し不安だった。
だけど、全く同じ意見を持っているのだとわかって、相当テンションが上がる。
「浮いたコストで、最初のメーカーのインクでもなんとかなるんじゃないかな」
「ほんとだ。俺、ワクワクしてきた。
デザインの可能性が広がった気がする」
「大袈裟だよ」
そうは言ったものの、私ももっと彼が自由に描けるようになるかもしれないと思っていた。
雅斗は描きたいものを描いてはいるけれど、常にインクの制約やコストなど、気にかけながらの作業だから。