あなたのギャップにやられています
「マスターは、お金持ちルートから外れたけど、好きなことができるって贅沢だっていつも言ってるわ。私もそう思う」
好きな、道かぁ。
そうできれば素敵だな。
はぁ。
ほんとに私が原因なのかしら。
サゲマン、なのかしら……。
「こんばんはー」
「あーん、雅斗君!」
今まで真剣に話していた百合ちゃんは、雅斗の声に反応して、私のことは放り出した。
「雅斗君、ここ」
百合ちゃんが雅斗に指差したのは、私とは反対側の百合ちゃんの隣。
「あー、百合、ありがとう。でも、ここも空いてるし」
そう言って私の隣に座る雅斗は、私の顔をチラッと見てほほ笑んだ。
「えー、少しくらいいいじゃない。だって週3は交わってるんでしょ?」
交わるって、余計いやらしいわよ。
「あー、今週はまだ2回だな。今日、するか」
「は……」
どいつもこいつも、なに言ってんだ!