あなたのギャップにやられています
このセリフ、前にも聞いたことがあるような。
慌てて彼の腕から逃れて浴室に向かうと、彼の足音が追いかけてきたから、鍵を閉めた。
「冴子、開けろよ?」
「ダメ。もうおしまい」
「へぇー。一緒にシャワーしようと思っただけなのに、なにがおしまいだったの?」
「バカ」
ちょっと意地悪な彼が、バスルームのドア越しにクスクス笑う。
うれしい。
またこんな日常が戻ってきたことが、うれしくてたまらない。
いや、もっと普通でもいいけどね。
観念した雅斗が離れて行ったのを確認してシャワーを浴びる。
それにしても久しぶりのエッチはすごく良かった。
こんなこと、口が裂けても言えないけれど。
慌ててバスルームに飛び込んだから、着替えを持っていないことに気がついた私は、仕方なくタオルにくるまってリビングを覗いた。
でも、物音ひとつしない。